お風呂の残り湯を洗濯に使ってもいい?メリットや注意点を解説

日々の洗濯にお風呂の残り湯を再利用すれば、水道代の節約になります。それだけでなく、節水になるので環境にやさしいというメリットもあります。とはいえ、残り湯で洗濯すると、洗濯物への汚れの付着など衛生面が心配な方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、お風呂の残り湯で洗濯しても問題ないのか、残り湯で洗濯する際のコツや注意点、メリット・デメリットなどを解説します。

1.お風呂の残り湯で洗濯してもいい?

お風呂の残り湯で洗濯すると、洗濯物に汚れがつかないかなど、衛生面が気になる方も多いと思います。 たしかに、入浴後の残り湯には皮脂汚れやホコリなどが含まれていますが、結論から言うと、コツを押さえておけば、残り湯で洗濯しても衛生的に問題ありません。
では残り湯で洗濯するコツとは何か、具体的には次章で説明します。

2.残り湯で上手に洗濯するコツ・注意点

お風呂の残り湯で洗濯する際は、嫌なニオイや色移りなどのトラブルを防ぐため、以下のコツ・注意点を押さえておきましょう。

①残り湯を清潔に保つ

汚れた残り湯で洗濯すると、洗濯物から嫌なニオイが発生する原因になります。
お風呂の残り湯を洗濯に使う場合は、お湯を清潔に保つことが重要です。
たとえば、「体を洗ってから湯船に入る」「タオルを湯船に入れない」「髪の毛などお湯に入っているゴミは取り除いておく」といったことを心がけるといいでしょう。
また、入浴後はお風呂のふたを閉めるのも忘れずに。ふたをすることで、お湯にゴミが入るのを防げるだけでなく、お湯が冷めにくくなる効果もあります。

②残り湯は早めに洗濯に使う

できるだけ清潔な残り湯で洗濯するため、残り湯は早めに使うようにしましょう。
なぜなら、入浴後、時間が経てば経つほど、残り湯の中の細菌数が増加するからです。お湯を張った直後と、入浴後一晩経ったお湯の中の細菌数を比べると、およそ1000倍にまで増える場合もあるといわれています。
※ただし、室温など条件にもよるので、必ずしも細菌数が増加するわけではありません。
また、残り湯が温かいうちに洗濯することで、汚れ落ちもよくなります。

③「すすぎ」は水道水で行う

残り湯には汚れや雑菌などが含まれているので、「すすぎ」の工程で残り湯を使うと、洗濯物に汚れなどが付着するおそれがあります。
洗濯物に汚れなどがつくのを防ぐため、残り湯を使用するのは「洗い」の工程のみにし、「すすぎ」の際は水道水を使うようにしましょう。

④入浴剤を使った場合は色移りに注意

入浴剤を使った残り湯でも、基本的には洗濯に使用できる場合が多いようです。しかし、入浴剤によっては、洗濯に使うと色移りする場合があるので注意が必要です。
入浴剤を使った残り湯で洗濯しても問題ないか、事前に必ず入浴剤の製品表示を確認してください。

3.残り湯で洗濯するメリット

次に、お風呂の残り湯で洗濯するメリットをご紹介します。

①水道代の節約になる

洗濯にお風呂の残り湯を使う最大のメリットは、水道代が節約できることでしょう。
たとえば、1回の洗濯で使う水量が80Lで、そのうち40Lは残り湯を使用するとします。
水道料金が1Lあたり0.3円の場合、1か月で360円(=0.3円×40L×30日)、年間で4320円もの節約になります。
※水道料金は各市町村によって異なります。

②汚れ落ちがよくなる

基本的に、冷たい水よりもお湯のほうが汚れは落ちやすくなります。
お風呂の残り湯は入浴直後だと40℃程度あるため、特に冬場で水道水の温度が低いときなどは、残り湯を洗濯に利用するといいでしょう。

③環境負荷の低減につながる

お風呂の残り湯を洗濯に再利用すれば、大きな節水になり、環境負荷の低減につながります。

4.残り湯で洗濯するデメリット

お風呂の残り湯を使った洗濯はメリットばかりではありません。デメリットもあることを知っておきましょう。

①色落ちする可能性がある

前述のとおり、お湯で洗濯すると汚れが落ちやすくなりますが、一方で色落ちする可能性もあるので要注意。特に、濃い色やデニム素材の衣類など色落ちが心配なものは、お風呂の残り湯ではなく、水で洗うほうが安心です。

②洗濯物の生地が傷んでしまう場合も

ポリエステルやナイロンなどの素材は熱に弱いため、お湯で洗濯すると生地が傷む原因になります。熱に弱い素材は水で洗うようにしましょう。

5.残り湯で洗濯する手順

ここでは、実際にお風呂の残り湯を使って洗濯する際の手順をご紹介します。
※ただし、洗濯機の種類によって手順は異なるので、詳しくは洗濯機の取扱説明書を参考にしてください。

【手順】
① 洗濯機の「風呂水給水口」に「風呂水用給水ホース」を取り付ける。
② 給水ホースを浴槽に入れる。
③ 水栓(蛇口)を開けて、洗濯機の中に洗濯物を入れる。
④ 洗濯機の電源を入れて、「標準」など運転コースを選択する。
⑤ 「風呂水(お湯取)」のボタンを押し、「洗い」「すすぎ」など風呂水給水を行う工程を設定する。
⑥ 「スタート」ボタンを押して、運転を開始する。

6.コツを覚えて残り湯で上手に洗濯しよう

お風呂の残り湯を洗濯に使うと、水道代の節約になるのは大きな魅力です。とはいえ、残り湯で洗濯すると「洗濯物に汚れがつかないか」など、衛生面が心配だった方もいるかもしれません。
しかし、「すすぎは水道水で行う」などのコツを覚えておけば、衛生的にも問題なく洗濯できます。残り湯を使って上手に洗濯するために、今回ご紹介したコツや注意点を参考にしてみてください。



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